彼女の家で発見したのは大人のおもちゃ
正直、どうしようかと思った。俺の彼女、「清純派」で通ってるから。色白な肌にロングヘアーの黒髪。下着は黒や赤は絶対持ってないだろうなぁっていうタイプ。好きなものだって、ピンク色の雑貨とか可愛い猫のキャラクターグッズとか、そういうファンシーなもの。そういえば、ぬいぐるみも大好きだったな。そんな女の子の部屋に、「アレ」を見つけたとき、俺は目を疑ったね。その衝撃を例えるなら、そうだな、富士山が大きなピラミッドに変わっちゃったってところかな。「え、これは現実!?」俺はそう思った。
「アレ」なんて言葉はやめて、はっきり言っておこう。そう、俺は彼女の部屋から「バイブ」を見つけちゃったんだ。友人の和哉から教えてもらったことがある。「ほら、よく女性向け通販カタログで携帯用マッサージ機ってあるだろ?」俺は何の話か最初は理解できなかった。「うーん、あったかな。それで?」「なんていうの?今ではドラえもんとか可愛いキャラでそういうのがあるじゃん?」俺は思い出した。確か、スーパーとかで無料配布されている通販カタログにそんなものがあったなぁ。「あれってさ、用途はバイブなんだぜ?」「うそ!?」「ほんとだって。あんな携帯マッサージ機を街で見かけたことあるか?電車で女性が鞄から取り出して肩にあてがう姿とか」俺はそのとき、またひとつ大人になった気がしたのだった。
彼女は実家に住んでいて、俺たちはすっかり公認の仲だった。その日も、何気なく遊びに行って、ダラダラ過ごしていたのだった。テーブルに置いてあるお菓子を摘みながら俺は我が目を疑った。彼女の机の雑貨入れの箱に、堂々とキャラクターもののバイブが収納されていたからだった。俺は二十分悩んだ。そして、彼女に聞くことにした。「おい、あれってさ」彼女はバイブを見て、普通に答える。「あぁ、あれってマッサージ機だよ?」「あれの本来の用途知ってるのか?」「うん?」俺は丁寧に教えてあげた。赤面する彼女。では、どういう感じか実際に使ってみようぜ、俺はこのようにして新しい刺激を知ったのだった。